製作事例: 薄板の一体型加工
1. TIG溶接による板の一体型加工
当社では、職人によるアナログ加工を重視し、社内工程として大事に育ててきました。
このブログではそのベースとなるマル秘技術を、こっそりとお教えします!
アナログ金属加工の代表格であるTIG溶接による、加工技術をご紹介します。
溶接による接合はどうしても熱が加わりますので、薄板同士をくっつける場合は、歪んでしまいます。
特にステンレスの薄板の場合は、局所的に熱を持つことで歪みやすく、波を打つようなゆがみが生じてしまい、中々うまく一体化できません。
当社のTIG溶接技術では、ステンレスの薄板も歪みなく、まさに一体化することが可能です。
2. 薄板の一体型例
まず、下の写真をご覧ください。

厚さ1.5mm同士の板を真ん中で溶接して接合しています。
実際にはこの写真の裏側から溶接しています。
そして平になるよう矯正しているのです。
それでは、この反対側がどうなっているのかご覧いただきましょう。

いかがでしょうか、継ぎ目や歪みの全くない、綺麗な平面が出来上がっています。
通常はどうしても歪みが目立つのですが、これくらい自然な一体感を作り出すことが可能です。
もちろん、当社では溶接だけでなく、バフ研磨も行っておりますので、これらのアナログ技術を組み合わせるからこそできる品質ですね。
薄板溶接にお困りであれば、是非当社の溶接技術をお試しください!