肉盛りによる溶接アート

1. アナログ金属加工の代表格:TIG溶接

当社では、職人によるアナログ加工を重視し、社内工程として大事に育ててきました。
近年の3D CAD等のデジタル技術や最新の製造技術と職人技を組み合わせる事で、今までに作る事の出来なかった製品や部品を生み出すことが可能となっています。

このようなデジタルとアナログの加工技術の融合が当社の強みと言えます。
その製作事例や加工技術を、こっそりとお教えします!

アナログ金属加工の代表格と言えばなんといっても溶接加工ではないでしょうか。
溶接加工は金属の部品同士を溶かし合って、一体にして接合する加工技術ですね。
その中でも、TIG溶接は母材の深くまで溶け込み、綺麗な仕上がりが可能で重宝される溶接方法です。

溶接風景

TIG溶接では、上の写真のようにお面をかぶって、利き手にトーチを持ち、左手に溶接棒をもって作業します。
溶接個所は非常に高温になるとともに、大変強い光が出ますので、お面には調光用のガラス板(黒)が差し込まれ、目を傷めないように保護します。

そして、溶接棒を送りながら、トーチを巧みに操作し、望み通りに部材同士を溶かし合って接合するのです。
基本的には、部材同士が溶け合った部分に更に溶接棒を追加する事で、表面よりもせりあがった部分(溶接ビード)が形成されます。
このような溶接方法を肉盛り溶接と呼んでいます。

2. 肉盛りによる溶接アート

この肉盛り溶接は、熟練の技術を要する加工です。
上手な職人は、一定間隔できれいな溶接ビードを形成できますが、不慣れな職人だと歪で不規則だったり、不細工な溶接ビードになってしまいます。

当社では、TIG溶接に熟練した作業者が溶接加工を担当します。
その熟練の技を凝縮したのが、下の写真のような溶接アートです!

溶接アート
溶接アート


この溶接アートは、所在地葛飾区にある高砂橋と人をイメージしています。
ベースになる底板とワイヤーロープ部分以外は全て溶接ビードで作られています。

肉盛りの溶接ビードのみを繋げてこのような造形物を作り出すには相当の熟練が必要となりますが、当社の職人は難なく作成してしまいました。

ステンレスやアルミの溶接加工でお困りであれば、是非当社のTIG溶接技術をお試しください!

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