研磨風景

研磨加工とは

研磨加工は、部品の表面を磨いて綺麗に仕上げる技術です。
当社では主にバフ研磨加工により、鉗子等の医療器具の研磨加工を請け負っています。

医療器具は多品種少量で、ロット内でも寸法のバラツキが大きく、研磨工程を自動化する事は困難な対象が多いようです。
加えて、その製作工程から、研磨加工では表面が粗い状態から形を整えながらの「粗磨き」工程が必要となります。

現在バフ研磨の専業業者は、後継者不足などから急激に減少しています。
中でも、粗磨きに対応できる研磨業者は、都内でもほとんど存在しないほどになってしまっています。

当社では、元々培ってきた板金加工用の研磨技術を生かし、独自の粗磨き工程を確立して医療器具の研磨加工を承っています。
医療器具ではステンレス製が多いですが、真鍮やアルミも研磨可能です。

医療器具 研磨例

左の写真が粗磨きからの研磨例です。
左側が研磨前、右側が研磨後の状態です。

機械加工仕上げはもちろん、鋳造や鍛造、グラインダでの粗成形後の状態から、粗磨きで形をを整え、仕上げ磨きで表面を整えていきます。

粗磨きから対応できる研磨業者は都内でも激減していますが、当社では20~40歳代の若手職人が修練を通じた確かな技術で対応しています。

粗磨き工程

大型バフ研磨機

粗磨き工程には、主に「鉄バフ」(エメリーバフ)を使用します。

鉄バフは、ホイール上のバフの側面に粉状の「カーボランダム」を膠で巻き付けた道具となります。
所望の粒度のカーボランダムを、都合に合わせて成形したバフに巻き付ける事で、様々な形状に合わせた研磨道具として活用しています。

仕上げ磨きでは消せない傷や、成形過程において生じた段差なども、滑らかに形を整えながら磨くことが可能です。
カーボランダムの粒度は#60~#300程度までを用意しています。

鉄バフ
鉄バフ

仕上磨き工程

仕上研磨
仕上研磨

鉄バフによって粗磨きが終わった製品は、仕上磨き工程で最終的な研磨状態に磨かれます。

ステンレス製の医療器具などは、#400番相当の仕上げとなります。
使用するのはサイザルバフと、ステンレス専用の研磨材です。


アルミ製の鏡面仕上げは、更にその後にフェルト系のバフと専用研磨材で磨いていきます。

研磨実績

医療器具の研磨加工は200~300個/月程度の実績があります。

もちろん鉗子以外の医療器具や、食品機械部品、理化学装置部品、半導体製造装置部品など、様々な分野のバフ研磨を粗磨きから対応させていただいております。

医療器具
医療器具(真鍮製)
左:研磨前 右:研磨後
<鉗子等医療器具の研磨実績>
ケリー鉗子、ツッペル鉗子、リスター鉗子、ペアン鉗子、コッヘル鉗子、アリス鉗子
ミクリッツ鉗子、ローラー鉗子、胎盤鉗子、小児用鉗子、各種把持鉗子、各種剥離鉗子
ドヤン鉗子、血管鉗子、粘膜鉗子
剥離子、骨鋭匙、骨膜起子、開口器、ラスパトリウム、スパーテル、各種鈎
鼻鏡、キャリパー、小物各種


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